選択的不感化による文脈依存的情報処理

研究概要

文脈依存的連想

選択的不感化による文脈依存的連想の原理:
同じ初期状態 S が与えられても、選択的不感化による修飾を受けることによって文脈に応じて異なる部分空間に射影される。 その部分空間に形成された軌道アトラクタに沿って状態遷移した後、修飾を解除(不感化から解放)すると、それぞれ異なる目的パターン T が連想される[1-3]。

これを利用すると,シンボルを全く用いないで推論を行うことが可能となる[4,5]。

参考文献

  1. 森田昌彦,松沢浩平,諸上茂光 (2002): 非単調神経素子の選択的不感化を用いた文脈依存的連想モデル, 電子情報通信学会論文誌(D-II), J85-D-II, 1602-1612. [概要] [全文(PDF)]
  2. Morita, M., Murata, K. and Morokami, S. (2003): Context-dependent sequential recall by a trajectory attractor network with selective desensitization. Proceedings of the Third International Conference on Neural Networks and Artificial Intelligence, Minsk 235-238 (2003). [Abstract] [Full text (PDF)]
  3. 森田昌彦,村田和彦,諸上茂光,末光厚夫 (2004): 選択的不感化法を適用した層状ニューラルネットの情報統合能力, 電子情報通信学会論文誌(D-II), J87-D-II, 2242-2252.
    [reprint(PDF)]
  4. 山根 健,蓮尾高志,末光厚夫,森田昌彦 (2007): 軌道アトラクタを用いたパターンベース推論, 電子情報通信学会論文誌(D), J90-D, 933-944.
    [reprint (PDF)]
  5. Yamane, K. and Morita, M. (2010): Brain-like computing based on distributed representations and neurodynamics, New Generation Computing, 28, 321-338.
    [preprint (PDF)]


研究テーマ1に戻る
森田のページへ戻る